ドアクローザーの速度調節機能
基本的に、ドアの閉鎖速度は第一速度区間と第二速度区間の2つの区間に分かれています。第一速度区間とは、ドアが大きく開いた状態からドアが閉まる直前までのドアの移動区間のことをいいます。
この区間ではドアはある程度の速度で移動するのが一般的です。この区間においては、あまりゆっくりと移動しても意味がなく、かえって時間をロスしてしまうだけになるからです。
第二速度区間はドアが閉まる少し手前から、ドアが完全に閉まるまでの区間のことです。だいたい15度くらいの角度がこの区間にあてはまるようです。この区間ではドアの閉まる速度がそれまでよりも急激に落ちるのが一般的です。ドアに指を挟んだりしないようにするためと、静かにドアを閉めるためにゆっくりと移動していくわけです。
ドアクローザーはそれぞれの区間の閉鎖スピードを個別に調整することができます。そうすることによって、理想的なドアの閉まり方を実現することができるのです。一部の機種では、第二速度区間をさらに2つに分けて、ラッチングアクションと呼ばれる機能を搭載したものもあります。このラッチングアクション機能とは、ドアが閉まる直前からドアが閉まるまでの区間に働き、ドアを一層確実に閉めることが出来ます。